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深刻度別 「お金」の問題と解決策~Level3 業績悪化

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業績悪化の前兆とは?業績が悪化した際に経営者がすべきこと

業績が悪化すると、売上高の減少や過剰在庫のほかにも、様々な形で兆候が表れます。売上原価や販売管理費が膨らむのはその一つで、仕入れコストや製造部門の人件費、広告費や光熱費などの増加がその要因になっていると考えられます。

資本力不足も経営悪化のサイン。思わぬ出費に対応する力がなくなってしまい、経営の危機を招きかねません。金融機関からの信用悪化も、思ったように融資を受けられなくなり、業績悪化につながってしまいます。

深刻な経営悪化を避けるためには、経営者がこうしたサインを見逃さないようにさまざまなデータに目を光らせます。また実際に兆候が見えたときには、徹底的なコスト削減や、効率的に収益を上げられるようにするための業務プロセスの改善に取り組むべきなのはもちろん、場合によっては人員削減やM&Aなど、事業の在り方を大幅に見直すことも必要です。

売上が減少してきた

売上げが減少した状態が長く続くのは、企業にとっては大きなリスクとなります。体力を奪われて何も対策が打てなくなってからでは遅いので、原因を特定して「見える化」したら、できるだけスピーディに対策を実行しなければなりません。対策として経営者は、まず事業規模の見直しを検討、可能な限り縮小させます。一方で高収益が見込める分野には投資する「選択と集中」も必要。こんな時に、経験豊富な専門家は心強い存在です。長期的な視野で取り組むことも重要です。

売上減少・赤字経営で
キャッシュフローが悪化する中
立て直しのために
経営者がすべきこととは?

在庫が増え続けている

事業を展開する以上、一定の在庫を抱えるのは必要なことですが、気付かない間に在庫が増え、過剰在庫になってしまうと、企業経営にとって大きなリスクとなります。在庫を抱えていれば倉庫代などのコストがかかり続けますし、キャッシュフローや資金繰りの悪化も招くことになります。過剰在庫を避けるためには適切な在庫量を知り、在庫の徹底管理をしなければなりません。商品の数や種類が多い場合には、在庫管理ソフトの導入を検討します。

在庫が増加!過剰在庫で
資金繰りにも影響する状況で
経営者がすべきこととは?

赤字事業からの撤退

赤字事業だからといって、安易に撤退すると全体に悪影響を及ぼす恐れもあります。どういう状態であれば即座に撤退を判断すべきなのか、撤退することによりどういった影響が想定されるのかをきちんと理解したうえで意思決定を行いましょう。

赤字事業から撤退したい!
撤退すべき事業の特徴や撤退による影響とは?

顧客離れを防ぐための戦略

多少の顧客離れを許容して事態を放置していると、やがて顧客離れのスパイラルが加速し、取り返しのつかない事態へ陥ることもあります。顧客離れが見られ始めた企業は、早急に具体的な改善策を実施しなければなりません。

顧客離れを食い止めるためには、まず顧客離れの本質的な原因を知ることが不可欠。顧客満足度調査やアンケート等を通じ、誠実に顧客の生の声へ耳を傾けます。顧客のニーズや不満を基に、具体的なサービスの改善を図っていきましょう。

顧客離れを防ぐための戦略とは?

取引先の信用悪化リスクを管理する

取引先の信用悪化に伴い、自社のキャッシュフローが急激に悪化することもあります。特定の少数企業のみと取引している中小企業は、キャッシュフロー悪化により連鎖倒産するリスクもあることから、事前に十分な信用悪化リスクの管理体制を構築しておくべきでしょう。

取引先の信用悪化リスクに対する有効な対策の1つが、取引先の多様化。特定企業に依存し過ぎず、リスクを分散させる意味で、多様な企業との取引を検討してみましょう。もとより、取引先の定期的な信用力調査も大変重要です。

取引先の信用悪化リスクの
管理とは?